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スキンケア 2018.10.05

ノーベル生理学・医学賞受賞「時計遺伝子」って何?体内時計と美肌の関係とは

2017年のノーベル生理学・医学賞で話題となった「時計遺伝子」。体内時計のリズムを作り出す時計遺伝子が、美肌にも影響しているとご存知でしょうか。最新の研究でわかった、時計遺伝子と美肌の関係をお教えします。
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  1. 体内時計を司る時計遺伝子のはたらきとは?
  2. 時計遺伝子と美肌の関係とは?
  3. 時計遺伝子を整える成分とは?
  4. 忙しい時ほど遺伝子レベルでアプローチ!

「時計遺伝子」という言葉を聞いたことはありますか?

2017年に、「体内時計」のメカニズムを発見した3人の博士がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。3名の博士は、体内リズムをつくり出している遺伝子を特定。そしてその"遺伝子がどのように24時間のリズムを生み出しているのか"を明らかにしました。

この研究自体は何十年も前に発表されているものですが、現在もこの原理を元に様々な研究が進められています。今回は、この時計遺伝子が作りだす美肌リズムと、そのはたらきを高める成分についてご紹介します。

体内時計を司る時計遺伝子のはたらきとは?

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人間の身体には,昼と夜を作り出す24 時間周期のリズムがあります。これがいわゆる「体内時計」と呼ばれるもの。この体内時計のメカニズムに深く関係しているのが「時計遺伝子」です。

遺伝子とは、生命に欠かせないタンパク質を作るための"設計図"。人間には約22,000個の遺伝子があるといわれていて、その中には、1日の中で発現量を変化させる、つまり「時計遺伝子」が存在していることがわかっています。
"発現量"というのは、その遺伝子の設計図を使ってタンパク質を合成する量のことです。

過去の研究で、日中に発現量が増える「Period(ピリオド)」遺伝子と、夜に発現量が増える「Bmal1(ビーマルワン)」「Clock(クロック)」遺伝子が、人の体内リズムに大きく関わっていることがわかりました。

時計遺伝子は、このリズムによって1日のプログラムタイマーのようなはたらきをします。たとえば、朝方に血圧や心拍数が上昇したり、夜になると自然と体温が上がったり...という経験はありませんか?これも時計遺伝子によるもの。発現のオン・オフを制御して、「日中に活動しやすく」「夜には休息をとる」という、私たちがごく当たり前に行なっている生活リズムを作り出しています。

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ですが、このリズムは簡単に乱れてしまう非常に不安定なものだといいます。

実は、時計遺伝子は体内時計の"調律役"も担っているからです。

人間の体内時計は本来約24.5~25時のリズム。それを太陽の光を浴びることで時計遺伝子が体内時間を巻き戻し、24時間に整えています。昼の12時頃に起きて太陽の光を浴びても、時計遺伝子は反応しません。

多忙な現代社会では不規則な生活を送る人も多いため、"体内時計の乱れ"は、普段からよく起こる、とても身近な症状となってしまいました。

時計遺伝子と美肌の関係とは?

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肌においても、昔から⽔分量や皮脂分泌量などが1日の中で変化することは知られていました。また、日中と夜とでは、肌で起きているはたらきにも違いがあることがわかっています。

日中と夜で異なる肌のはたらき

  • 日中...保湿・紫外線ダメージからの防御
  • 夜... 日中のダメージを修復・再生

つまり、体内時計は生体リズムだけでなく、肌に対しても存在しているということ。

最新の研究で、肌で起きている美肌リズムにも、やはり時計遺伝子が深く関わっていることが明らかになりました。

時計遺伝子と皮膚保湿因子の遺伝子の関係性

DHCで行った研究では、昼夜で発現量が変化する時計遺伝子「Period((ピリオド)」、「Bmal1(ビーマルワン)」「Clock(クロック)」と、「皮膚保湿因子の遺伝子」の発現リズムが非常に類似していることがわかりました。また、不規則な生活などによって発生するストレスモデルとして酸化ストレスを加えると、全ての遺伝子に発現リズムに乱れが生じました。

つまり、不規則な生活などでストレスがかかると、時計遺伝子の発現量リズムが乱れ、美肌をつくるためのリズムも乱れてしまうということです。

特にコラーゲンやエラスチンを産生する夜のはたらきは、美肌をつくる上でとても重要なプロセス。もし夜の時計遺伝子の発現量が減れば、日中に受けたダメージを回復しきれない、危機的状態といえます。

時計遺伝子を整える成分とは?

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時計遺伝子に直接アプローチできれば、乱れがちな肌のリズムを整えることも可能かもしれません。

DHCでは、ストレスを加えた表皮角化細胞に対し、時計遺伝子「Period((ピリオド)」と「Bmal1(ビーマルワン)」の発現を高める効果がある成分と、「皮膚保湿因子の遺伝子」それぞれの発現量を増やす成分の研究を行いました。

その結果、「サリチロイルフィトスフィンゴシン」が、時計遺伝子「Period((ピリオド)」と「Bmal1(ビーマルワン)」の発現を高め、さらに「セラミドNP」は「Period((ピリオド)」、「テトラペプチド26」は「Bmal1(ビーマルワン)」の発現に効果があることがわかりました。

昼の時計遺伝子に
「サリチロイルフィトスフィンゴシン」
「セラミドNP」

夜の時計遺伝子に
「サリチロイルフィトスフィンゴシン」
「テトラペプチド26」

生活が乱れがちで最近肌の調子もよくない人は、もしかしたら時計遺伝子の発現力が弱まっているのかもしれません。気になる方は、まず夜の修復モードを生かして「テトラペプチド26」から試してもらうのがおすすめです。

忙しい時ほど遺伝子レベルでアプローチ!

いかがでしたでしょうか。

時計遺伝子や体内時計など、用語が一見難しいですが、内容はいたってシンプル。日中には日中の、夜には夜の時計遺伝子に合わせた成分を塗るだけですので、まさに忙しい人にほどおすすめな美容方法です。

多くのストレスにさらされがちな現代社会において、肌本来が持つリズムを整えることはとても大切です。生活が乱れてきたな...と感じたら、ぜひいつものケアに取り入れてみてくださいね。


参考:
体内時計が乱れた肌細胞の保湿機能を高める新しいスキンケア技術を開発
https://top.dhc.co.jp/contents/guide/newsrelease/pdf/170327.pdf
日経サイエンス
http://www.nikkei-science.com/?p=54610
生体リズム研究の現在―時計遺伝子の機能と疾患の接点を中心として―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/49/6/49_319/_pdf/-char/ja
地球と時と時間遺伝子
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn1969/40/2/40_2_97/_pdf
【監修】DHC美容相談室
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更新日/2018.10.05
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