馬渕知子先生による美しくなる処方箋コーナー。健康食品にもスキンケアにも精通した内科学・皮膚科学のスペシャリストが、体の内側と外側からの賢いケアを具体的に解説します。

Vol.27 ニキビ跡を残さないケア方法

2017.04.03

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春ニキビはどうしてできるの? 

 進学に移動、転居やメンバー編成など、新しい年度のスタートでもあり環境が変わる4月。頑張り過ぎてしまったり、環境に馴染めなかったりとホルモンバランスや生活リズムの乱れが出やすい時季でもあります。
 こんな時に出やすい肌トラブルのひとつが「ニキビ」。思春期の学生さんはもちろん、何歳になっても現れるニキビですが、ニキビの種類によって対策方法は違います。また、ニキビ痕を残さないためのスキンケアも大切。

今回は、春に出やすいニキビの予防と対策を考えていきましょう。
 

思春期ニキビ、大人ニキビの違いとは?

 一言に「ニキビ」といっても、様々なタイプがあります。

 ここでは、学生さんに多くみられる「思春期ニキビ」と働く大人たちにできやすい「大人ニキビ」の違いをみていきましょう。

                                                                                                                                

【思春期ニキビ】

 思春期ニキビの原因のカギを握るのは「成長期に伴う男性ホルモンの増加」と考えられています。

 思春期は心身共にグッと大人へ近づく時期。心も体も成熟していくため、ホルモンの分泌が盛んになります。この時、男性ホルモンが皮脂の分泌を促進することで、ニキビができやすくなってしまうのです。

 「男性ホルモンが原因ならば、女性は関係ないのでは?」と思う方も多いのですが、実は、女性も筋肉や骨の成長などを促進するために男性ホルモンをつくっています。

 このように皮脂の分泌が盛んになっている時期なので、過剰な皮脂が原因となり、ニキビをさらに増加させることもあります。

 

≪思春期ニキビの悪循環≫

  • 乱れた食生活(野菜不足や脂質の多いメニューなど)

  • 皮脂の分泌がさらに促進

  • 不十分なスキンケア(特に洗顔)

  • 毛穴に皮脂が溜まる

  • アクネ菌が繁殖して炎症を起こす

  • ニキビ出現


【大人ニキビ】

 大人ニキビの原因は「ホルモンバランスの乱れ」がダントツ。

ストレスや疲労、生活リズムの乱れから、女性ホルモンの乱れや男性ホルモンの増加などで、ニキビができやすくなると考えられています。

 また、思春期ニキビは、皮脂が過剰に分泌されることで毛穴に皮脂が溜まりやすくなることが主な原因でしたが、大人ニキビは皮膚のターンオーバーが乱れ、皮膚表面を覆う角質が厚くなることで、毛穴を塞いでしまうことも原因になります。

 

≪大人ニキビの原因≫

●生活リズムの乱れ、ストレス、疲労、睡眠不足、食生活の乱れ、過剰な喫煙・飲酒、シャンプーや洗顔料のすすぎ残し、生理周期の関係など

 

≪大人ニキビの悪循環≫

  • ストレスや生活リズムの乱れ・間違ったスキンケア

  • 皮膚のターンオーバーの乱れ

  • 皮膚表面を覆う角質が毛穴を塞いでしまう(角質肥厚)

  • 毛穴に皮脂が溜まる

  • アクネ菌が繁殖して炎症を起こす

  • ニキビ出現27olive-channel-2a.png

跡にしないためのケアとは?

 ニキビ対策で大切なことは、ニキビができないように予防をすることに加えて、ニキビの痕を残さないことです。

ニキビは、どんなに予防してもできてしまうもの。特に思春期ニキビや女性の生理周期にあわせて現れるニキビは、完全に予防できるものではありません。

 ですからニキビになっても、ニキビ痕は残したくないもの。日頃のケアに加えて、ニキビ痕を残さないための特別なスキンケアも大切です。

 

●充実したスキンケアとニキビ専用コスメの使用

 順序立てたスキンケアを、丁寧に行うことが大切です。特に保湿は念入りに。ニキビは、ホルモンの影響やストレスなどでターンオーバーが乱れ、角質が厚くなっていることでできやすくなります。そこで、サリチル酸やイオウ成分など、角質を剥がすサポートをしてくれる成分を含有したスキンケア剤を使うと良い場合があります。また、コンシーラー、ファンデーション、化粧下地など肌を覆う作用のコスメ類は、ニキビ対応のものを使いましょう。

 

●ニキビをいじり過ぎない

 ニキビの中に膿が溜まっているときは皮膚科にて処理をしてもらうことが良い場合もあります。ニキビの段階によっては潰したりいじったりすることで皮膚にダメージを与え、痕に残ってしまうこともあるので注意が必要。

 

●肌の材料となる栄養成分を十分に摂る

 ニキビを治そうと思っても、皮膚の材料がなければ、元の皮膚はつくれません。バランスを考えながら、皮膚の材料となる栄養成分をしっかり摂ることも大切です。

甘いものや脂っこいものは避け、良質なタンパク質(アミノ酸)や亜鉛などのミネラル、ビタミンAやビタミンBなどのビタミン類。また、ニキビの色素沈着を防ぐビタミンCや、皮脂対策に役立つとされるサプリメントならキウイ種子エキスなどがお勧めです。

 

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 『キウイ種子エキス』とは、名前の通りキウイフルーツの種子から抽出したエキス。キウイ全体の中でも最もポリフェノール含量が多い場所であり、以前から健康のサポート成分として注目されてきましたが、ニキビ対策としても活用され始めています。

 ニキビの発生原因のひとつとされているジヒドロテストステロンの生成を抑え、皮脂の過剰な分泌を抑制し、アクネ菌由来リパーゼの産生を抑え、アクネ菌による炎症を防ぐとされ、ニキビの予防、ニキビの黒化を防ぐ働きが期待されます。

 

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先生プロフィール画像2.jpg馬渕知子先生プロフィール

マブチメディカルクリニック医院長。内科医、皮膚科医。東京栄養食糧専門学校副校長。東京医科大学医学部卒業。東京医科大学病院に勤務後、マブチメディカル クリニックを開院。内科学・皮膚科学専門だが、あらゆる科との提携を結び、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。親しみやすい人柄 でTV、雑誌など数多くのメディアで活躍中。

 
 

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