馬渕知子先生による美しくなる処方箋コーナー。健康食品にもスキンケアにも精通した内科学・皮膚科学のスペシャリストが、体の内側と外側からの賢いケアを具体的に解説します。

Vol.5 絶対焼かない!! 紫外線予防と対策

2015.06.01
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曇りの日でも降り注ぐ紫外線は肌の敵

 肌の老化の大きな原因のひとつが「紫外線」です。ただ、「紫外線」といわれても目に見える訳でもなければ、気温のように数値として表すのも難しいもの。何となく実感がわきにくい上に、6月のような梅雨の季節は、「曇っているから」「雨が降っているから」と紫外線ケアに十分に気を使っていない方も多いようです。
 しかし、これはNG。目に見えない紫外線でも肌の奥まで侵入し、肌トラブルを招く可能性があるばかりか、10年後、20年後にその影響が現れることもあるのです。
 

UVAとUVB、2種類の紫外線に要注意!!

 地上に届く紫外線は2種類あります。まずは非常にエネルギーが強い紫外線B波(UVB)。このUVBは、肌に与えるダメージも大きく、肌表面の細胞を傷つけてしまうこと、炎症を起こすことで、シミや皮膚がんの原因のひとつになります。紫外線から体を守ろうとメラノサイトから、日傘を差すかのように茶色いメラニン色素がつくられますが、これが肌に残ったままになればシミになってしまいます。
 もうひとつが紫外線A波(UVA)。UVBほど強い力を持っておらず、肌に急激な変化は与えないのですが、肌の奥の方にまで侵入し、じわじわと肌を老化させていくのがUVAです。たとえば、肌の内側でハリを保っているコラーゲンやエラスチンを変性させ、シワやたるみを引き起こす原因になってしまうのです。
 しかもUVAは、UVBに比べて20倍以上も地上に降り注いでおり、さらに雲や窓ガラス、カーテンなども通り抜けやすいという性質をもった厄介な紫外線です。梅雨のこの季節「今日は曇っているから大丈夫!」「雨だから、紫外線の影響はないはず!」などと安心していると、10年後、20年後と大変なことになってしまう可能性があるのです。
 
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余分な紫外線を肌に当てず、紫外線の影響をリセット!!

 紫外線は悪いイメージばかりが先行してしまいがちですが、丈夫な骨をつくるために必要なビタミンDの生合成や体内時計のバランスには欠かせない働きも持っています。大切なのは余分な紫外線を浴びないようにすること。そして、毎日、紫外線の影響をリセットしていくことが重要なのです。
 紫外線は1年を通して降り注いでいるので、梅雨であっても天気などは関係なく日焼け止め(サンスクリーン)などUVカットの機能を持つスキンケア剤を使用することが基本になります。基礎化粧品や化粧下地に使うのはもちろんですが、汗などで流れ落ちてしまうので、こまめに塗り直すこと、付け足すことも大切です。
 そして、紫外線を浴びた後のケアも忘れてはなりません。シミをつくらないためにも、また改善させるためにも、肌の外側から内側から、ビタミンCやプラセンタなど美白作用のある成分を届けてあげることがオススメです。さらに、肌への外用剤としてはビタミンC誘導体を選ぶことやシワやたるみの対策としてコラーゲンの補給も期待が持てます。
 成分や外用剤の種類など紫外線対策のポイントを挙げておくので、シミのない透き通った肌のサポートとしてお役立て下さい!!
 
ポイント1:日焼け止めの成分に注目する!!
<SPFとPAを賢く使い分けて肌の負担は最小限に!>
  日焼け止めに表示されているSPFやPAの値は、紫外線から肌を守る指数や効果を示すものです。通勤、お散歩、海or山へのレジャー、屋内、屋外などなど、場所や環境、紫外線を受ける時間などを考え、その状況に合わせてSPFやPAを使い分けることがポイントです。
 
【SPFとは?】
 SPFは紫外線防御指数とも呼ばれ、日焼けや肌に炎症起こすUVBを主に防ぐのに役立ちます。
 SPF値の最高値は「50+」。数値が高ければ高いほど、長時間、UVBから肌を守ってくれるということになります。
 しかし、SPFの数値が高いと肌は乾燥しやすくなりダメージも大きくなります。また、SPF値が高くても、汗で流れてしまう可能性もあり、同じ効果が継続するとは限りません。
 
【PAとは?】
 PAは、肌老化の引き金になるUVAを主に防ぐのに役立ちます。PA値は、「PA+」~「PA++++」の4段階に分かれており「+」の数が多いほど、UVAから肌を守る力が強くなります。+の数が多いほど肌への負担は大きくなりやすいので、状況を考えて選ぶと良いでしょう。
 
<紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤を理解しましょう!! >
 日焼け止めには、成分の違いで「紫外線吸収剤」と「紫外線錯乱剤」の2種類に分けられます。それぞれ特徴があるので、理解して選ぶことがポイントです。
 
【紫外線吸収剤】
⇒肌の表面に塗られた日焼け止めが、紫外線を吸収することで、肌内部への紫外線の侵入を防御
 伸びが良く白浮きしにくいという特徴はあるが、紫外線を吸収するさいに化学反応を起こすので、肌への負担は大きい。
【紫外線錯乱剤】
⇒肌の表面に塗られた日焼け止めが、紫外線を反射・錯乱させることで、肌内部への紫外線の侵入を防御
 白浮きしやすいといわれるが、肌にとっては刺激性が低くマイルド。敏感肌や肌の弱い方でも使いやすい。
 
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ポイント2:ビタミンC誘導体入りの化粧品を選ぶ
 通常のビタミンCは普通に肌に塗っても吸収されにくく、効果が十分に得られない場合があります。そこで、ビタミンCを肌に浸透しやすい形に改良し、酸化されにくく、角質層の先まで届くようにしたものが「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンC誘導体はお肌に浸透すると、メラニン色素の生成を抑制し、色素沈着を防ぐ、シミやソバカスなどの色を薄くする期待が持てると言われています。そのほか、肌の奥まで浸透し、お肌のハリを保つコラーゲンの維持や生成のサポートにも働きます。ですから、ビタミンC単独ではなく、「ビタミンC誘導体」も配合されている化粧品を使うのがオススメです。
   ビタミンCにも色々ありますが、天然のビタミンCを豊富に含むカムカムフルーツなどの植物由来の成分が配合されているコスメは、美白アイテムとして注目されています。
 
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ビタミンC誘導体が肌に浸透すると、メラニン色素の生成を抑制し、色素沈着を防いだり、すでにできてしまったシミやそばかすを消したり、薄くしたりすることができると言われています。この美白効果の他にも、お肌のハリを保つコラーゲンを増やす働きもあります。また、抗炎症作用と、皮脂分泌抑制作用に優れているため、過剰な皮脂分泌で毛穴が詰まってしまってできたニキビにも効果的です。このように、ビタミンC誘導体には優れた美肌効果が豊富にあり、近年非常に多くの注目を集めています。

 

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ポイント3:サングラスも必勝アイテム!!
 人間は目から入ってくる紫外線量を感知して、全身のメラノサイトに指令をだす働きを持っていると言われます。
 つまり、目に大量の紫外線が入ってくると「これは、マズい!!」と脳が全身のメラノサイトに支持を出し、メラノサイトを活性化し、メラニン色素の増強を図るという訳です。ですから、目から紫外線が入ってこないように、UVカットのサングラスメガネコンタクトレンズを装着することも忘れてはいけません。
 
ポイント4:紫外線に打ち勝つ栄養素を摂る!!
 メラニン色素の生成を抑え、黒くなったメラニン色素を白く元に戻す力があるといわれる「ビタミンC」や「プラセンタ」などの抗酸化作用のある栄養素はおすすめです。
 また、肌の新陳代謝にかかわる「コエンザインムQ10」や「コラーゲン」なども紫外線からの肌老化を予防・改善させるためのサポート役として大切な成分です。
 これらの成分は、肌の外から補給しても効果に期待が持てるといわれますが、体の中から補給することも心掛けると、さらにGOOD!!
 特に、朝の時間帯に補給することで、日中の紫外線の影響を抑えてくれるので、朝食や昼食に上手く取り入れ、小まめに補給すると良いでしょう。
 

 

 

先生プロフィール画像2.jpg馬渕知子先生プロフィール

 

 

マブチメディカルクリニック医院長。内科医、皮膚科医。東京栄養食糧専門学校副校長。東京医科大学医学部卒業。東京医科大学病院に勤務後、マブチメディカルクリニックを開院。内科学・皮膚科学専門だが、あらゆる科との提携を結び、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。親しみやすい人柄でTV、雑誌など数多くのメディアで活躍中。

 

 

 

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