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- 認知症の二大タイプ
- 日常生活でできる対策は?
- 認知症対策に!おすすめ成分
- 早めの対策で、リスクを下げよう
認知症というと、"アルツハイマー"という言葉を連想する方が多いのではないでしょうか?
しかし、認知症の病態や原因はさまざまです。その中でも、"アルツハイマー型認知症"についで多いのが"脳血管性認知症"といわれるもの。
どちらも代表的な症状は「物忘れ」です。物忘れは加齢によっても起こりますが、認知症が原因の場合とは異なります。
加齢による物忘れは、体験したことの一部を忘れてしまうのに対し、認知症の場合は体験したこと自体を忘れてしまうのです。また、忘れているという自覚がなかったり、ヒントを与えても思い出せないといった症状も。
認知症は早めの対策が大切。今のうちから認知症の二大タイプについて知って、備えておきましょう!
物忘れについて詳しくはコチラ:
うっかりが増えたと思ったら。「イチョウ葉」で物忘れをくいとめよう
認知症の二大タイプ
【1】アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、脳に特殊なたんぱく質が溜まり神経細胞が減って、脳が委縮していくことで症状が現れる認知症。ゆるやかに進行していくのが特徴で、認知症と診断された人のうち、半数以上がこのタイプに当てはまります。
男性に比べ女性に多く発症。脳の萎縮が原因のため、一度発症すると根本的な治癒は難しいとされており、予防すること、進行を遅らせることが重要です。
【主な症状】
数分前に見聞きしたことを忘れたり、自分の行動が思い出せない、同じことを何度も繰り返すなどの症状が現れ、ゆっくりと進行していきます。
人や物、時間、場所などの誤認識が始まり、以前は覚えていた記憶もしだいに欠損。
さらに新しい出来事を記憶しにくくなったり、人によっては妄想や徘徊といった症状もみられます。
【2】脳血管性認知症

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害によって起こるもので、男性に多く見られます。
血管障害によって脳内に血栓ができ、血が回らず血液が酸素を運べなくなり、その部分の脳細胞が死滅。それにより脳の機能が低下することで症状が現れます。
【主な症状】
脳にできる血栓の場所は人により異なるため、失われる機能にも個人差があります。記憶障害だけでなく、運動麻痺、言語障害など様々な症状が出るのが特徴です。
また、その時の血流の具合によっても、思い出せること・出せないことなど、出来ることが変化することがあります。
日常生活でできる対策は?
良質な睡眠が予防に!?
アルツハイマー型認知症の方は、アミロイドβというたんぱく質が、若いうちから徐々に脳に蓄積していると考えられています。
"脳のゴミ"と呼ばれるアミロイドβの蓄積は、発症する約25年前から始まっているといわれており、たとえば70代で発症した場合、40代後半から蓄積し始めていたことに。
アミロイドβの排出には、睡眠が関与しているという説が注目されています。また、睡眠の質がよい人ほど、アミロイドβが多く排出されているというデータも。
若いうちから質のよい睡眠をきちんととる習慣が、予防につながると期待されています。

食事は「塩分」と「MIND食」がカギ
脳内の血液の流れをスムーズに保つことは、脳血管性認知症はもちろん、アルツハイマー型認知症の予防にも重要。
脳梗塞で脳の血流が滞ると神経細胞に栄養がいきわたらず、アミロイドβの排出がうまくいかなくなるという見解もあるからです。
塩分摂取量が多いとされる日本人は、高血圧になるリスクも高く、それが脳梗塞ひいては脳血管性認知症を招く原因にもなっています。
血液の質は、食事で決まります。バランスよく、そして塩分の摂りすぎに注意しましょう。
また、近年では「MIND食*」とよばれる食事法が注目されています。
これは、高血圧や認知症などによいといわれている地中海食などの食事法を組み合わせたもので、アルツハイマー型認知症のリスクを下げるとされています。
積極的に摂るとよい食材・注意すべき食材に気をつけている人ほど予防効果は高まるとされていますので、日々の食事に取り入れるよう工夫してみましょう。
積極的に摂りたい食材
- 緑黄色野菜
- その他の野菜
- オリーブオイル
- 全粒穀物
- ナッツ類
- 豆類
- ベリー類
- 魚
- 鶏肉
- ワイン
食べすぎ注意の食材
- 赤みの肉や加工肉
- バターやマーガリン
- チーズ
- 甘いパンやスイーツ
- 揚げ物やファーストフード

血糖値を上げない食べ方を
近年では血糖値も、アルツハイマー型認知症の発症と深い関わりがあることが分かってきています。
血糖値が高くなると分泌されるインスリン。これが多くなりすぎると酵素によって分解されます。この酵素にはアミロイドβを分解する作用もあるのですが、インスリンが多いとその処理で手一杯となり、アミロイドβは分解されずに脳に蓄積されることに。
野菜→おかず→ごはんの順に食べる"ベジファースト"は、手軽に実践できる対策のひとつ。さらに、野菜をたっぷりとることで、食物繊維が糖の吸収をゆるやかにしてくれます。
認知症対策に!おすすめ成分
アミロイドβを分解!「プラズマローゲン」
プラズマローゲンは、脳や心臓、血液など体内に存在しています。
認知機能低下の一因である"アミロイドβ"が凝集する(集まって固まる)のを抑制、さらにアミロイドβを分解するはたらきがあることがわかりました。
プラズマローゲンは加齢により減少。反対に脳内のアミロイドβ蓄積量は、40代後半から急激に上昇します。
認知機能を維持するためには、40代後半ごろからプラズマローゲンを摂取するのがおすすめといわれています。
プラズマローゲンは、貝類や鶏肉に含まれています。中でも、珍味として好まれる「ホヤ」には多くのプラズマローゲンが含まれており、さらにEPAやDHAの割合が高く、そのはたらきが期待されています。
継続的な補給には、サプリメントがおすすめです。

動脈硬化や認知症対策に!「葉酸」
葉酸は、"妊婦さんに必要な成分"というイメージの方も多いかもしれませんが、近年では、認知症や脳卒中対策としても注目されています。
葉酸には、たんぱく質が代謝されるときにつくられる、ホモシステインという有害なアミノ酸の増加を抑えるはたらきがあります。
血中ホモシステイン濃度が高いと動脈硬化を生じ、脳卒中や心臓病を引き起こすほか、脳血管性・アルツハイマー型どちらの認知症リスクも高まります。
65歳以上を対象とした、アメリカでの2000年と2012年の全国調査を比較すると、肥満者数や糖尿病患者数が増えているにも関わらず、認知症患者は24%も減少していることが分かりました。
アメリカでは1998年から、シリアルなどの穀類に葉酸を添加することを義務化しており、その結果、添加直後から白人女性の脳卒中による死亡率が顕著に低下しました。認知症患者数の減少も、日常的な葉酸の摂取が深く関わっていると推察されています。
葉酸は、ほうれん草やブロッコリーなどの野菜にも含まれますが、食品由来の葉酸は体内での利用効率が約50%程度と知られています。効率的な補給には、サプリメントの利用がおすすめです。
早めの対策で、リスクを下げよう
2025年には、5人に1人が認知症患者になるともいわれていますが、根本的な治療薬はいまだに開発されていません。
だからこそ、アミロイドβの蓄積や動脈硬化など、認知症につながりかねない状況は、今のうちからブロックしておきましょう!
また、ご家族など周りの方で気になる症状がある場合には、早めに医療機関を受診してくださいね。
- 通話料無料
- 0120-575-368(日曜、祝日を除く9時~20時)
- 医師・薬剤師・栄養士から構成される専門スタッフが、医薬品、医薬部外品、健康食品について飲みあわせを含めて、ご質問・ご相談を承ります。