-
-
- ご相談内容
- 回答
- 予防・改善について
ご相談内容
閉経時期の体調と症状について
人それぞれだとは思いますが、女性は不安要素が多いので閉経期の症状や対策などを教えてほしいです。
回答
今回のご相談者様は、閉経やその前後の変化に不安をお持ちの「JUN」さん。
"更年期"とよばれる閉経前後の体や心の変化は、女性にとって一大事ですよね。更年期に関するお悩みは「JUN」さん以外にもたくさんの方からいただいています。症状が始まって困っているという方や、今から知っておきたいという方も、ひとつの参考になりましたら嬉しいです。
閉経とは女性の体が成熟期を終え、卵巣の活動がしだいに低下し月経が停止する状態のこと。一般的には、最終月経から無月経の期間が12カ月以上で閉経とされています。
平均的な閉経の年齢は約50歳。ですがその時期には個人差が大きく、40歳台前半の方もいれば、50歳台後半まで月経がある方もいらっしゃいます。
閉経前後を合わせた約10年間が「更年期」とよばれる期間です。
そしてこの期間の様々な症状の中で、他の病気を伴わないものを「更年期症状」、中でも症状が重く仕事や家事など日常生活に支障をきたす場合を「更年期障害」とよびます。
おもな原因は、卵巣の機能低下による女性ホルモン(エストロゲン)の減少。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少は生殖だけでなく自律神経にも影響を与えるため、全身そして心に様々な不調があらわれます。
またこれには、仕事や家庭環境などによる心のストレス等の影響も複雑にからみ合っており、症状はその方によって大きく異なります。
その中でも、よくみられるのが以下のような症状です。
- 自律神経失調
のぼせ、ほてり、発汗、冷え、めまい、動悸・息苦しさ、頭痛、肩こり など - 精神症状
イライラや怒りっぽい、不安感などの情緒不安定、抑うつ など - その他の症状
腰痛・関節痛、吐き気、食欲不振、皮膚の乾燥、頻尿・残尿、外陰部の不快感 など
予防・改善について

体が変化していく更年期には、バランスのよい食生活と運動で体を整えることが重要です。ある試験では、有酸素運動により更年期指数が運動前より明らかに下がったという結果が報告されています。
また、更年期の症状におすすめの成分としては次のものがあげられます。
エクオール
エクオールは大豆イソフラボンが代謝されてできる成分で、女性ホルモンのエストロゲンとよく似たはたらきをもっています。そのため、エストロゲンの分泌が減少する更年期において、それを補う役割を果たすと考えられています。
多汗・のぼせ・ほてりなど"ホットフラッシュ"の症状がある方がエクオールを摂取した結果、12週間でその症状の出た回数が、明らかに減少したという試験結果がでています。また肩こりのある方は、肩や首のこりが減ったという実感がみられたという結果も。
参照:今までの大豆イソフラボンで効果を感じない方へ。エクオール摂取がカギ
ザクロエキス
ザクロの果実には、エストロゲンと似たはたらきが期待される"エストロゲン様物質"が含まれています。中でも種子にその成分がもっとも多く含まれているとされ、ヒトの女性ホルモンと同じ分子構造をもち、同様の作用をもっているという報告も。
またザクロ種子は、ミネラルやビタミン類、美白効果が期待されているエラグ酸も含有しており、ホルモンバランスの乱れから起こるトラブルの予防に役立ちます。
参照:ざくろ(成分辞典)
これらはサプリメントとして発売されています。更年期の対策としては継続摂取がおすすめです。ただ、症状が重く日常に支障をきたしているという場合には、医療機関を受診しましょう。
- 通話料無料
- 0120-575-368(日曜、祝日を除く9時~20時)
- 医師・薬剤師・栄養士から構成される専門スタッフが、医薬品、医薬部外品、健康食品について飲みあわせを含めて、ご質問・ご相談を承ります。