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専門医が教える!ビフィズス菌で改善?つらいアトピー症状メインイメージ
ヘルスケア 2017.11.28

専門医が教える!ビフィズス菌で改善?つらいアトピー症状

つらいかゆみが続くアトピー性皮膚炎。昨今は子どもから大人まで患者が増加しています。アトピーにはどうしてなるのか、そして皮膚のケアはもちろん重要ですが腸内環境を整えられることもポイントなど、目からウロコの予防法を内科・皮膚科医・馬渕知子先生に教えていただきました。
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  1. アトピー患者が増えているのはなぜ?
  2. 子どもも大人も!アレルギーのメカニズム
  3. アトピーの原因は、バリア機能低下と免疫機能の不調
  4. アトピー改善には腸内環境を整えることが大切
  5. ビフィズス菌と乳酸菌それぞれのはたらきとは?
  6. ビフィズス菌BB-12に注目!!
  7. バランス良い食生活とビフィズス菌で健やかな毎日を

アトピー患者が増えているのはなぜ?

アトピー性皮膚炎とは、顔や耳の周り・首や関節の内側など皮膚の薄いところを中心に、かゆみのある湿疹を主な症状とする皮膚の病気です。

以前は、アトピー性皮膚炎は子どもの病気で大人になれば治るとされていました。しかし治らない場合や、大人になってから発症するなどが要因となり、厚生労働省によると患者数は、2006年頃に38万人ほどであったのに対し、2014年では45万人以上に増加。 また、そのうちの約44%が20歳~44歳の成人で、いまや子供だけではなく、大人になっても注意が必要な病気となってしまいました。

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子どもも大人も!アレルギーのメカニズム

はっきりとした原因が分からず、長期にわたって皮膚の炎症が続くアトピー性皮膚炎ですが、根本的な原因として免疫の過剰反応があると言われています。免疫とは本来、外部から侵入した菌やウィルス、内部で発症したがん細胞など、自分自身にとって害となるものから身を守るためにはたらく反応です。

しかし、免疫が過剰にはたらき過ぎてしまうと、戦う必要のないものに対してまで不必要に反応し、その結果として必要以上の炎症症状を引き起こすことがあります。 その症状が皮膚に強く現れるものがアトピー性皮膚炎なのです。

アトピーの原因は、バリア機能低下と免疫機能の不調

アトピー性皮膚炎の原因の引き金になるのが「バリア機能の低下」と「免疫機能のアンバランス」です。

<バリア機能の低下とは?>

健康な皮膚や粘膜には、外部からの害になるような物質を通過させないためのバリア機能が組み込まれていますが、このバリア機能が低下していると、過剰に免疫反応を起こす物質が侵入しやすくなってしまいます。

<免疫機能のアンバランスとは?>

皮膚や粘膜のバリアを突破した細菌やウイルスなどは、体内をパトロールしている免疫細胞に発見され、情報の司令塔であるヘルパーT細胞という細胞に情報が共有されます。 このヘルパーT細胞には、Th1細胞とTh2細胞の2種類があり、Th1細胞は主に感染などを予防する細胞性免疫に主に関与し、Th2細胞はアレルギーを引き起こす体液性免疫を主に担い、パトロール部隊から届いた情報を元にバランスよく体内の免疫状態を維持しています。

しかし、Th1とTh2のバランスが崩れるとアトピー性皮膚炎の発症や症状の悪化になると考えられています。

子どもは大人に比べ、バリア機能が弱かったり免疫機能が未発達であるために、アトピー性皮膚炎が起りやすい可能性があるのです。

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アトピー改善には腸内環境を整えることが大切

外部との接触場所は皮膚だけのように思われがちですが、胃腸の表面も同じ役目を持っています。私たちは、口から食物とともに様々な細菌や微生物を取り込みます。ですから、口や胃、腸からはそのような細菌や微生物を排除するための殺菌酵素を含む粘液が分泌されていますが、それでも排除できない害となる物質が胃腸から体内に侵入した場合免疫反応を勃発させてしまうのです。

また、悪玉菌が多くなった腸では、Th1細胞よりもTh2細胞が優勢に働くことが知られていて、腸内環境が悪化している人は、アトピー性皮膚炎を起こしやすい可能性があります。 つまり、アトピー性皮膚炎を予防・改善するためには、腸内環境を整えておくことが大切だということ。その中でも、ビフィズス菌の有効性が確認され始めています。

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ビフィズス菌と乳酸菌それぞれのはたらきとは?

腸内環境を整え、免疫力のサポートとなると言われる乳酸菌やビフィズス菌ですが、役割が違います。

<ビフィズス菌>

ビフィズス菌の特徴は、ヒトの腸内に最も多くすんでいる有用な菌。ヒトの腸内では1~10兆のビフィズス菌がすんでいると考えられています。

ビフィズス菌は乳酸以外にも酢酸を作り出すことで、善玉菌としてもはたらきます。このような点でビフィズス菌は腸の健康を維持するために役立つとされています。

<乳酸菌>

ヒトの腸内では、乳酸菌はビフィズス菌の1/10000~1/100以下程度しかいませんが、腸内での発酵を促し、栄養の生産と腸内環境の維持に役立ちます。 大腸内で乳酸菌が小腸から送られてきた糖から乳酸を作り出し腸内のpHを整え悪玉菌の増加を抑制します。

ビフィズス菌BB-12に注目!!

乳酸菌もビフィズス菌もバランス良く腸内にいることが理想ですが、善玉菌としてもはたらくビフィズス菌は特に注目して欲しい成分です。

中でもおすすめは「ビフィズス菌BB-12」。一般的なビフィズス菌は、pH4.0より低い酸性下では生存できませんが、BB-12は強い酸性下(pH2.0)でも生存が認められ、生きて腸まで届く可能性が高いことが示されています。また、腸管壁への付着性も高く、効率的に腸に作用するとも考えられているすごいビフィズス菌なのです。

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腸内環境は子どものうちから整えて免疫力をつける

免疫バランスを整えるためには、様々の方法がありますが、その基盤といっても良いのが腸内環境を整えることです。特に、幼少期のこどもたちの腸機能は未発達な部分も多く、子どもの頃からの腸内環境づくりが、将来的な免疫力の差を生むこともあります。

バランス良い食生活とビフィズス菌で健やかな毎日を

今、アトピー性皮膚炎を始め、多くのアレルギー疾患が増えています。 このような症状を予防・改善させる第一歩として、今日から腸内環境を見直してみませんか。 食物繊維、乳酸菌やビフィズス菌、オリゴ糖など腸内環境づくりに役立つ栄養素を上手く取り入れた食生活を心掛け、特定の乳酸菌やビフィズス菌を効率的に補えるサプリメントなどを活用してみましょう。

最近では、子ども用が服用しても大丈夫なサプリメントもありますので試してみるのも良いでしょう。 子どものうちから早めな対策をしてあげて、健やかな毎日を。

更新日/2017.11.28

PROFILEPROFILE

馬渕知子のサムネイル
監修/マブチメディカルクリニック医院長馬渕知子
マブチメディカルクリニック医院長。内科医、皮膚科医。東京栄養食糧専門学校副校長。
東京医科大学医学部卒業。東京医科大学病院に勤務後、マブチメディカル クリニックを開院。内科学・皮膚科学専門だが、あらゆる科との提携を結び、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。親しみやすい人柄 でTV、雑誌など数多くのメディアで活躍中。
更新日/2017.11.28

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