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ハ行 2017.09.19

バレリアン

19世紀半ば以降、不眠や情緒の不安に対して欧米で広く利用されてきたハーブの一種です。臨床試験では、バレリアンによる睡眠の質及び時間の改善が認められており、現在、ヨーロッパでは医薬品あるいはサプリメントとして人気があります。日本やアメリカでは、サプリメントとして扱われています。

期待できるはたらき

睡眠障害(不眠症)、不安感の改善

テルペン類やアルカロイド類揮発油成分などの有効成分が共同して中枢神経に作用し、γ-アミノ酪酸(ギャバ)という神経伝達物質のはたらきを介して不眠や不安感の改善に効果が期待できると考えられています。121名の被験者を対象にした臨床試験では、バレリアンを4週間投与した後に、不眠症改善効果が認められました。

肥満予防

ラットを用いた研究では、体重増加抑制と脂質代謝改善作用が報告されています。

アンチエイジング

高い抗酸化作用により、増えすぎると生活習慣病や老化の原因となる活性酸素を除去。老化を防ぎ、病気に負けない元気な体を保ちます。

その他、期待できるはたらき

  • 抗酸化作用
  • 鎮静作用 など

摂取について

ハーブティーやサプリメントで摂ることができます。不眠症に対しては、就寝30分~1時間前に摂取するのが望ましいとされています。短期間でも変化を感じられますが、1カ月程度続けることで睡眠の質が改善するはたらきが期待できます。また、不安感やストレス、神経症などに対する鎮静作用を期待して日中に使用する場合、摂取後2~3時間は覚醒状態や思考過程への影響を認めるとの報告がありますので、医薬品を服用の方、お子様が摂る場合は医師に相談する事をおすすめします。また摂取後の機械の操作や運転は避けるなど慎重に利用してください。

その他注目のはたらき

近年では、バレリアンによる鎮痙(ちんけい=子宮などの器官の壁にみられる筋肉・平滑筋に対して痙攣を抑える)作用を介した月経困難症改善作用を示した臨床研究も報告されています。具体的には、100名を対象に、バレリアン投与群、あるいは偽薬投与群の2群に分けて、月経2周期の間の投与が行われています。バレリアン(225mg)投与は、月経最初の3日間に1日3回行われ、疼痛スコアなどが評価されました。介入後、両群において疼痛スコアの有意な低下(改善)が見出されており、特にバレリアン投与群では偽薬群に比べて大きな効果が示されたということです。以上のデータから、バレリアンは月経困難症に伴う疼痛などの症状を軽減する効果があると示唆されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」バレリアンによる鎮痙作用[2011年10月04日(火)]より)
更新日/2017.09.14

PROFILEPROFILE

蒲原聖可のサムネイル
監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2017.09.14

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