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タ行 2017.09.19

トコトリエノール

ビタミンEの一種で、強力な抗酸化作用や血中コレステロールを下げるはたらきがあることから、動脈硬化性疾患などの生活習慣病を予防するサプリメント成分として注目されています。抗酸化ビタミンの代表格であるビタミンEは、トコフェロール類とトコトリエノール類の2つに分類され、さらにそれぞれがα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)に分類されることから、ビタミンEは自然界に合計8種類存在することが知られています。

期待できるはたらき

動脈硬化予防

血管が硬くなり、血管の中が狭くなったり、またひどくなると詰まってしまうという病気の動脈硬化を抑制します。その作用は、トコトリエノールによるLDL(悪玉)コレステロールの酸化防止、コレステロール低下、血小板凝集抑制作用といった複数のはたらきの組み合わせによると考えられています。

血栓症の予防

血小板の凝集や、血管壁の収縮を引き起こす物質・トロンボキサンBの合成や、血液凝固に関与する血小板第4因子のはたらきを抑制し、血栓形成を予防するはたらきが認められています。

コレステロール低下作用

コレステロールの合成に関わるHMG-CoA還元酵素のはたらきを抑制することによるコレステロール低下作用が示されています。1995年に報告された研究では、1日あたり200~220mgのトコトリエノールを4週間投与した結果、総コレステロール値が10~13%減少し、HDL(善玉)コレステロール値が上昇しました。

その他、期待できるはたらき

  • 抗酸化作用
  • 抗ガン作用 など

摂取について

植物性油脂の成分であり、とくにパームオイルに豊富に含まれているほか、米や麦類、ココナッツの油脂成分にも存在します。ただし、キャノーラオイルやオリーブオイル、ピーナッツ、大豆など、よく用いられる植物オイルにはトコトリエノールはほとんど含まれていません。1日あたり200mgを目安に、食事と一緒に摂取するとよいでしょう。また、肝臓でのコレステロールの合成は夜間に活発になるため、トコトリエノールの摂取は夕食後が効果的です。

その他注目のはたらき

トコトリエノールによる糖代謝改善作用を示した研究も報告されています。具体的には、エネルギー代謝に関与する転写因子・PPAR(ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体)α、γ、δに対するトコトリエノール類の作用が検討されています。(PPARαとPPARγに作用する物質。脂質異常症、糖尿病の治療薬として利用されています。)解析の結果、in vitro(試験管内の試験)系において、αトコトリエノールおよびγトコトリエノールは、PPARαを活性化し、δトコトリエノールは、PPARα、γ、δを活性化することが示されました。また、糖尿病やマウスを用いた実験において、パームオイルに由来するトコトリエノール画分によるPPAR標的遺伝子を介した全身の糖利用促進及びインスリン感受性改善が認められました。以上のデータから、PPARを介したトコトリエノールによる糖代謝改善作用が示唆されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」トコトリエノールによるインスリン感受性改善[2009年11月09日(月)]より)
更新日/2017.09.14

PROFILEPROFILE

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監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2017.09.14

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