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ラ行 2017.09.19

リコピン

トマトやピンクグレープフルーツなどに含まれる赤い色素で、カロテノイド系のファイトケミカルの一種。イタリアなどトマトを多く摂取する地域では、前立腺がんや肺がんが少ないことから注目されるようになりました。強い抗酸化作用があり、そのパワーはβ-カロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍といわれることから、がん等の生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

期待できるはたらき

前立腺ガンの予防・抑制

体内で増えすぎた活性酸素を除去し、ガン細胞の増殖抑制にはたらきかけます。臨床試験では、外科手術を控えた前立腺ガン患者に、1日あたり30mgのリコピンを3週間にわたり投与したところ、腫瘍組織の増殖が抑制されたという報告があります。

肺ガンの予防

非喫煙者の男性では12mg、女性では6.5mgの食事由来のリコピンが肺ガン予防効果を示しました。

虚血性心疾患の予防

LDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑制して血流改善を助けるはたらきや抗炎症作用により、心筋梗塞などの心疾患の予防につながります。臨床試験では、リコピンの摂取量が多いほど、心筋梗塞のリスクが低くなることが報告されています。

その他、期待できるはたらき

  • 運動誘発性喘息の予防 など

摂取について

トマトやピンクグレープフルーツなどの青果や、トマトジュースなどのトマト製品に多く含まれています。ただし、吸収効率の点からは、生のトマトより加熱調理するほうが効果的です。また、リコピンは脂溶性のため食事と一緒に摂取すると吸収しやすくなります。

その他、注目のはたらき

不妊治療(体外受精)における補助療法としての効果を示した臨床研究研究も報告されています。具体的には、不妊症の男性44名を対象に、体外受精(IVF)による不妊治療の3カ月前からリコピン(20mg、分2)を投与し、精漿中(せいしょうちゅう)の不飽和脂肪酸のバランス(アラキドン酸とDHAの比。男性不妊症には不飽和脂肪酸のアンバランスの関与が示唆されています。)とIVFの成果が調べられています。精子産生機能が正常な被験者21名と、精液に異常が認められる被験者23名の2群に分けて解析が行われた結果、AA/DHA比はいずれの群でも改善が認められました。妊娠に関する成果では、IVF治療前に7名(16%)での妊娠が、治療後に15組(42%)が妊娠に至りました。以上のデータから、男性不妊症においてリコピン20mg/日の3カ月間の投与は、アラキドン酸/DHA比を改善し、IVF治療の補完療法として妊娠率を高めることが示唆されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」不妊治療の補助療法としてのリコピンサプリメント[2013年03月10日(日)]より)
更新日/2017.09.14

PROFILEPROFILE

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監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2017.09.14

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