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カ行 2017.09.19

カボチャ種子

果実が食用に用いられているカボチャ。種子の脂質部分には、リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸のほか、ビタミンEや植物ステロール、リグナン類やカロテノイド類など豊富な成分が含まれています。ドイツでは薬用として利用され、ドイツ政府のコミッションE(薬用食物の評価委員会)は、過活動性膀胱や前立腺肥大などの排尿障害を適応としてあげています。日本でもカボチャの種子抽出物がサプリメントや健康食品として広く利用されています。

期待できるはたらき

過活動性膀胱の症状軽減

過活動性膀胱や頻尿など、女性の排尿障害を軽減するはたらきがあります。排尿障害は、女性ホルモンバランスの乱れが原因の一つであると言われており、カボチャ種子に含まれるリグナン類が、植物エストロゲン(植物由来の女性ホルモン様物質)として作用し、女性特有の症状に対しての効果が期待されています。

前立腺肥大症の症状軽減

カボチャ種子に含まれるリグナン類や植物ステロールの作用により、前立腺肥大症の症状を軽減します。ステージIからIIの前立腺肥大症患者2,245名を対象に、カボチャ種子エキスを12週間投与した臨床試験では、国際前立腺症状スコア(IPSS)が有意に減少し、QOL(生活の質)が有意に改善しました。また、ノコギリヤシとの併用投与による症状改善も報告されています。

摂取について

日本で果実の食用とされているのは主にセイヨウカボチャであるのに対し、食用の種子や種子抽出物(オイル)を得るのに用いられるのは、完熟したペポ種のカボチャです。一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用するのが望ましいです。前立腺肥大症に関する臨床研究では、1日あたり480mgのカボチャ種子オイルが3回に分けて投与された例があります。

その他、注目のはたらき

近年の研究で、カボチャ種子オイルによる更年期障害関連症状の改善も示されています。具体的には、閉経後の女性35名を対象に、1日あたり2gのカボチャ種子オイル投与群、あるいは偽薬投与群の2群について12週間の介入が行われています。脂質代謝や糖代謝、血圧、動脈硬化指数といった指標が測定された結果、カボチャ種子オイル投与群では、HDL(善玉)コレステロールの有意な上昇、拡張期血圧の有意な低下が見出されたということです。また、ほてりの程度の改善や頭痛の減少、関節痛の減少など更年期障害スコアでも有意な改善が示されています。作用メカニズムとして、女性ホルモン様作用を有する植物エストロゲンを介したはたらきが推察されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」カボチャ種子油による脂質代謝改善作用[2011年05月09日(月)]より)
更新日/2018.04.19

PROFILEPROFILE

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監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
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更新日/2018.04.19

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