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サ行 2017.09.19

ざくろ

西アジア原産の落葉高木で、果実が食用に用いられる他、樹皮や根皮は生薬として利用されてきました。ざくろの果汁には、抗酸化作用をもつフラボノール類、タンニン類、エラグ酸が含まれます。また果汁や果皮、脂質には女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの作用があるとされ、更年期障害など、婦人科系疾患へのはたらきが注目されてきました。近年では、ざくろのエラグ酸を含むサプリメントが製品化されています。

期待できるはたらき

抗酸化作用

ざくろに含まれるフラボノール類、タンニン類、エラグ酸は抗酸化作用があり、活性酸素によって引き起こされる病気や老化の予防が期待できます。酸化ストレスが進みやすいことが知られる2型糖尿病患者60名を対象とした臨床研究では、6週間のザクロ果汁摂取により、酸化LDLコレステロールの低下、抗酸化LDL抗体の減少が認められ、ザクロ果汁の抗酸化作用が示されています。

動脈硬化抑制・高血圧改善・抗がん作用

果汁、果皮、種子脂質成分による抗がん作用や抗炎症作用があることが示唆されています。ざくろ果汁を用いた予備的な臨床研究では、前立腺がんの抑制作用や、動脈硬化の改善、高血圧の改善作用が示されています。

摂取について

外種皮を生のままで、また果汁をジュースやソースに加工した製品、サプリメントなどから摂取できます。

その他、注目のはたらき

近年の研究では、肥満・メタボリック症候群対策につながる肥満者での抗炎症作用も示されています。具体的には、肥満あるいは過体重の被験者48名を対象に、ザクロ抽出物1,000mg投与群、偽薬投与群の2群について、30日間の投与が行われ、30日前後で、体組成指標、血中炎症関連指標、酸化関連指標、脂質糖代謝指標が測定されています。解析の結果、偽薬投与群に比べて、ザクロ抽出物投与によって、血中ブドウ糖、インスリン値、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロール、MDA(マロンジアルデヒド。酸化ストレスの指標として用いられる脂質過酸化分解生成物のひとつ)、IL-6(インターロイキン6。炎症反応に関わる遺伝子)、hs-CRP(C反応性タンパク。炎症時に増加するたんぱく質)の有意な低下、HDL(善玉)コレステロール値の有意な増加が見出されました。以上のデータから、肥満において、ザクロ抽出物投与による抗炎症作用および脂質代謝改善作用が示唆されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」ザクロ抽出物による肥満者での抗炎症作用[2016年02月07日(日)]より)
更新日/2017.09.14

PROFILEPROFILE

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監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2017.09.14

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