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タ行 2017.09.19

田七人参

中国の雲南省や広西省などで栽培されている、ウコギ科ニンジン属の生薬。中国医学では古くから珍重されてきた漢方薬の成分で、アジアの伝統医療では、アダプトゲン(身体機能の「恒常性(ホメオスターシス)」を維持するはたらきを持つ成分の総称)として水抽出物が利用されてきました。サポニン配糖体をはじめとしたたくさんの有用性分が含まれており、中でも、サポニン配糖体に分類されるジンセノサイドの含有量は、高麗人参よりも多いとされています。

期待できるはたらき

心臓病や高血圧に対する改善作用

心臓の栄養血管である冠状動脈を拡張する作用や、血管内の血流への抵抗を低くして流れやすくする作用が示されており、心臓病や高血圧に対する効果が期待されています。

肝臓保護作用

肝臓を保護して肝障害を抑制作用があります。肝臓を70%切除した後に田七人参を投与することで、肝臓細胞の再生促進や保護作用、肝循環改善作用が認められたという報告もあります。

不定愁訴の改善

不調を自覚しながらも、原因となる明確な病気が見つからない状態を指す不定愁訴の症状緩和にはたらきます。ある研究では、疲労・倦怠感や食欲不振など種々の症状を訴える患者54名に田七人参を4週間投与したところ、症状の改善が認められました。

その他、期待できるはたらき

  • 抗ガン作用
  • 抗炎症作用
  • 運動耐容能の向上作用
  • 抗酸化作用 など

摂取について

エキスを抽出したサプリメントから摂取することができます。短期間では効果が期待できないので、継続して利用するのが望ましいです。

その他注目のはたらき

近年の研究では、コエンザイムQ10+セレンによる心機能保護作用が示されています。具体的には、4年間の介入試験として、高齢者437名を対象に、コエンザイムQ10+セレンが投与され、酸化ストレスマーカーとして、コペプチン(心機能低下のマーカー)が測定されました。また、心血管疾患による死亡率に関して、10年間のフォローアップが行われました。解析の結果、実薬群のほうが偽薬群に比べて、コペプチン値の増加は抑制。さらに、心血管疾患死に対するリスク低減効果が見出されたということです。MR-proADM値でも、上昇が有意に抑制され、心血管イベントによる死亡率が有意に低下していました。以上のデータから、高齢者に対するコエンザイムQ10+セレンサプリメントの4年間の投与は、心保護作用を示し、10年間の観察期間中、心血管疾患による死亡率を低下させることが示唆されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」用[2015年12月17日(木)]より)
更新日/2017.09.14

PROFILEPROFILE

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監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2017.09.14

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