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ハ行 2017.09.19

ヒアルロン酸

皮膚や軟骨、関節液、目の硝子体など、体の組織に存在するムコ多糖類の一種。すぐれた保水機能があり、皮膚の弾力性や粘弾性(ハリ)、保湿性を保つために重要な成分です。皮膚のヒアルロン酸は、加齢とともに減少するため、美容目的に利用されるアンチエイジングサプリメントとして注目されています。また、ヒアルロン酸は、関節軟骨や関節液ではクッションとしてはたらき、衝撃を和らげたり、スムーズな動作をサポートする作用ももっています。

期待できるはたらき

皮膚の潤いやハリの維持

皮膚(真皮)は、コラーゲン(膠原線維)、弾力線維のエラスチンおよびムコ多糖類で構成されており、線維組織の間をムコ多糖類が満たす構造となっています。ヒアルロン酸は、ムコ多糖類の一種であり、保水機能をもつことから、皮膚の弾力性やうるおい、みずみずしさを保つはたらきがあります。

シワやたるみの予防、皮膚のアンチエイジング効果

加齢とともに皮膚のヒアルロン酸が減少すると、皮膚の弾力性が減少し、保水量も減るため、皮膚のハリが衰え、シワやたるみが目立ちやすくなります。そのため、ヒアルロン酸を補うことがシワやたるみの予防や、皮膚のアンチエイジングに有用と考えられています。

皮膚や関節軟骨の機能維持

体内においてヒアルロン酸は、細胞外部分を満たす支持組織の一種として存在し、保湿やクッションの役割を担っています。それにより、バリア機能などの皮膚の機能や、骨が受ける衝撃を吸収する関節軟骨の機能をそれぞれ維持しています。予備的な臨床研究では、関節軟骨が弾力性を失い、関節が変形して痛みが発生する変形性膝関節症の、ヒアルロン酸摂取による症状改善が報告されています。40歳以上の変形性膝関節症の37名を対象に、1日あたり200mgのヒアルロン酸あるいは偽薬を8週間経口投与した二重盲検試験では、ヒアルロン酸投与群において投与4週間後から骨関節症評価スコアの有意な改善が認められました。

摂取について

鶏の軟骨やトサカ、フカヒレ、うなぎなどのほか、動物以外ではもずくや納豆、山芋などのネバネバした食品に多く含まれます。とくに決まった摂取量はありません。一般に、短期間では効果が期待できないので、継続して利用するのが望ましいです。

その他注目のはたらき

近年、中国東北地方やシベリア東部にみられる風土病の一種であり、地方病性変形性骨関節炎ともいわれるカシン-ベック病に対するヒアルロン酸とグルコサミン硫酸塩の効果を示した臨床研究が報告されています。具体的には、カシン-ベック病の成人患者150名を対象に、ヒアルロン酸の関節内注射を4週間施行する群、グルコサミン硫酸塩を12週間投与する群の比較が行われています。ヒアルロン酸注射群、グルコサミン硫酸経口投与群の両群とも、疼痛、関節のこわばり、正常化スコアは、偽薬群に比べて有意に減少(改善)が認められました。さらに、ヒアルロン酸注射群は、グルコサミン硫酸塩経口投与群に比べて、疼痛スコア、こわばりスコア、機能スコアの各指標において、より有意な有効性が見出されています。以上のデータから、ヒアルロン酸とグルコサミン硫酸塩による、カシン-ベック病への効果が示唆されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」カシン-ベック病に対するヒアルロン酸とグルコサミンの効果[2014年11月19日(水)]より)
更新日/2017.09.14

PROFILEPROFILE

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監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2017.09.14

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