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タ行 2017.09.19

月見草

北米原産のアカバナ科マツヨイグサ属の植物で、月見草の種子から抽出される月見草種子油が、伝統的に薬用・食用に用いられてきました。月見草種子油には、γリノレン酸、リノール酸、ビタミンEが含まれており、γリノレン酸には抗炎症作用があることから、関節リウマチやアトピー性皮膚炎へのはたらきが期待されています。

期待できるはたらき

関節リウマチ

関節リウマチは、関節滑膜に炎症が起こり、次第に軟骨や骨、関節自体を破壊し、やがて関節変形をもたらします。月見草種子油にはγリノレン酸が豊富に含まれており、γリノレン酸が、炎症を引き起こして関節破壊の原因となるIL-1βの産生を抑制することで、関節リウマチヘのはたらきが期待できるとされています。

PMS(月経前症候群)、ADHD(注意欠陥多動性障害)

PMS(月経前症候群)やADHD(注意欠陥多動性障害)では、γリノレン酸や、その代謝物質であるジホモ-γリノレン酸等の脂肪酸の体内濃度が低下しているという報告があります。そのため、γリノレン酸が豊富な月見草種子油が用いられています。

アトピー性皮膚炎

月見草種子油に含まれるγリノレン酸は、体内でジホモ-γリノレン酸に代謝され、抗炎症作用を示すことが報告されています。こうした作用により、アトピー性皮膚炎へのはたらきが期待できます。臨床試験では、アトピー性皮膚炎患者の小児24名を対象に4週間の投与によって、症状改善が認められました。また、成人患者25名を対象にした試験では、12週間の投与によって有意な改善が見出されました。

その他、期待できるはたらき

  • 乳房痛
  • 骨粗しょう症 など

摂取について

月見草種子油(英名はイブニングプリムローズ種子オイル)を凝縮したサプリメントが広く利用されています。

その他注目のはたらき

健康保持や疾病予防に有用な、体に良い脂肪として、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸があります。妊娠中にフィッシュオイル(魚油)を摂取すると、オメガ3系脂肪酸であるDHAをあげるというメリットがありますが、月見草油にも含まれるオメガ6系脂肪酸のγリノレン酸(GLA)やジホモ・γリノレン酸(DGLA)を低下させるというデメリットも想定され、フィッシュオイルのメリットが相殺されるのではという仮説もありました。しかし近年、フィッシュオイル(魚油)と月見草オイルを併用投与することで、血中のDHA、GLA、DGLAの値がそれぞれ増加するという臨床研究が示されています。具体的には、各群20名の女性を対象に、フィッシュオイル+月見草オイル投与あるいは偽薬投与による血漿脂肪酸への作用が検討されました。8週間の試験の結果、フィッシュオイル+月見草オイル併用投与群では、偽薬群に比べて、GLA 、DGLA、DHAの有意な増加が認められました。以上のデータから論文著者らは、妊娠可能な年齢の女性に対するフィッシュオイル+月見草オイルの投与は、許容性が高く、母体や胎児の成長に重要な脂肪酸の濃度を維持するのに有効であると考察しています。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」月見草と魚[2008年02月09日(土)]より)
更新日/2017.09.14

PROFILEPROFILE

蒲原聖可のサムネイル
監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2017.09.14

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