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サ行 2017.09.19

セレン

生体の機能維持に必要な必須ミネラルのひとつで、体内では抗酸化作用をもつ酵素のはたらきに関わっています。また、ビタミンCやビタミンEと同様に抗酸化作用をもつことから、生活習慣病の予防効果が期待されています。なお、平均的な日本人の食生活では十分にセレンを摂れており、バランスのよい食事を心掛けていれば欠乏症になることはほとんどありません。

期待できるはたらき

抗酸化作用、抗がん作用、動脈硬化の抑制

抗酸化酵素の一種であるグルタチオン・ペルオキシダーゼの作用に重要な役割をもち、抗酸化作用をもつことから、ガンや動脈硬化などの生活習慣病に対する予防効果が期待されています。糖尿病性腎障害患者を対象に、1日あたり200μgのセレンサプリメントを12週間投与した臨床研究では、血中hs-CRP(炎症マーカー)の有意な低下、MMP-2(ガンの浸潤、転移に関わる酵素)の有意な低下、血中MDA(酸化ストレスマーカー)値の有意な低下が認められました。また、抗酸化能を有する機能性成分の摂取と、すい臓がんリスクとの関連を調べたメタ解析では、セレンでは53%のリスク低下が認められました。

その他、期待できるはたらき

  • 免疫調整作用 など

摂取について

鰹節やウニ、イワシなどの魚介類をはじめ、肉類、卵などに多く含まれています。『日本人の食事摂取基準(2015年版)』による1日あたりの推奨量は、18歳以上の男性で30µg、同世代の女性で25µgです。サプリメントを利用する場合は、過剰摂取に注意が必要です。なお上限量は30~49歳の男性で460µg、女性で350µgとされています。

その他注目のはたらき

近年の研究では、コエンザイムQ10+セレンによる心機能保護作用が示されています。具体的には、4年間の介入試験として、高齢者437名を対象に、コエンザイムQ10+セレンが投与され、酸化ストレスマーカーとして、コペプチン(心機能低下のマーカー)が測定されました。また、心血管疾患による死亡率に関して、10年間のフォローアップが行われました。解析の結果、実薬群のほうが偽薬群に比べて、コペプチン値の増加は抑制。さらに、心血管疾患死に対するリスク低減効果が見出されたということです。MR-proADM値でも、上昇が有意に抑制され、心血管イベントによる死亡率が有意に低下していました。以上のデータから、高齢者に対するコエンザイムQ10+セレンサプリメントの4年間の投与は、心保護作用を示し、10年間の観察期間中、心血管疾患による死亡率を低下させることが示唆されます。


(医学博士 蒲原聖可ブログ「DHCブログ」用[2015年12月17日(木)]より)
更新日/2018.03.09

PROFILEPROFILE

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監修/医学博士蒲原聖可
高知県生まれ。徳島大学医学部卒業。同大学院修了。医師博士。
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。
医学博士 蒲原聖可ブログ/
http://www.dhcblog.com/kamohara/
更新日/2018.03.09

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