期待できるはたらき
LDLコレステロール低下作用による脂質異常症の予防・改善
紅麹に含まれるモナコリン類の中でもとくにモナコリンKは、コレステロール合成に必要なHMG-CoAという酵素のはたらきを阻害し、コレステロールを低下させるはたらきが期待できます。脂質異常症患者21名を対象に、紅麹製品を1カ月投与した臨床試験では、血中総コレステロール値、LDL(悪玉)コレステロール値、中性脂肪値の有意な低下が認められました。
その他、期待できるはたらき
- 薬剤性肝障害の予防 など
摂取について
サプリメントから摂取するのが一般的です。臨床試験での投与量は、1日あたり2.4gが一般的です。短期間では効果が期待できないので、継続して利用するのが望ましいです。なお、紅麹の摂取により組織中のコエンザイムQ10が減少することが示されており、サプリメントなどでコエンザイムQ10を補給することが推奨されています。

- 医学博士 蒲原聖可ブログ/
- http://www.dhcblog.com/kamohara/
米国ロックフェラー大学、東京医科大学を経て現在、健康科学大学教授。日本薬科大学客員教授。昭和大学兼任講師。DHC研究顧問。日本統合医療学会理事、国際個別化医療学会理事。主な著書は『ヘルシーエイジングに役立つサプリメント・健康食品』(医学と看護社)、『サプリメント事典 第3版』(平凡社)『必携サプリメント・健康食品ハンドブック』(新興医学出版社)他多数。