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Vol.6 夏のむくみ

2015.07.21
 お気に入りの靴なのに、なぜか夕方になるときつくなる…。そんな悩みはありませんか? 第6回目の相談者は足のむくみが気になるむつ美さん。医師・小松先生がむくみについて丁寧に解説します。
 
むくみ先生と相談者.png
 
小松先生(以下先生):こんにちは。症状をお聞かせください。
 
相談者 むつ美さん(以下相談者):はい、夏はスカートをよく履くのですが、夕方になると足が太くなっている気がするんです。お気に入りのサンダルのストラップの跡が足に残ってしまって…。最近暑いので水分を良く取っているのが原因でしょうか?
 
先生:夏は足のむくみが気になる方が多いですね。痛みを伴わない足のむくみは日常でも良く見られる症状ですが、ここでは健常人の方で病的ではないむくみの場合についてのお話ですね。体内の水分量は適切なバランスを保つよう調節されています。主に腎臓で尿を生成し、排泄しますので水分を取りすぎたからといって必ずしもむくみと関係があるとは限りませんよ。
 
相談者:え~!! 驚きです。
 
先生:そもそも、人間の体は体重の約60%が水分でできています。水やナトリウムなどの電解質は大腸から吸収され、血流に乗って全身を循環します。心臓を通過した血液は酸素を蓄えて動脈の流れに乗り、体の隅々の組織に栄養や酸素を運びます。体の各組織では、細胞と細胞の間にある過剰な水分や老廃物は、リンパ管を経て静脈に回収し、腎臓から尿として排泄されます。静脈やリンパの流れが停滞すると回収されるべき水分や不要な老廃物が皮下組織に貯留した状態となります。これがむくみです。
 
むくみのメカニズム.png
 
相談者:体内に水分が溜まっている状態なのですね。
 
先生:そうですよ。通常、体内の水分量は一定に保たれています。しかし、生活習慣の乱れなどで水分量のバランスが崩れるとむくみが生じやすくなります。どんな人がなりやすいかチェックしてみましょう。
 
むくみチェックリスト.png
 
 
相談者:チェックリストにもありますが、なぜ夕方になるとむくむのですか? 朝はなんともないのですが…。
 
先生:それは重力の関係で、血液が下から上へ運ばれるには押し上げる力がより必要となります。そのため、水分が下肢へ溜め込みやすくなります。心臓より遠く、下にある下肢はむくみやすくなります。特に足はむくみやすいですね。横になると下肢と心臓の高さに差がなくなり、下肢の血液循環がスムーズになるため、睡眠を取った後、つまり翌日の朝には下肢や足のむくみはいったんリセットされますよ。こういった生理的むくみと違って同時に発熱、尿の量が急激に減る、痛みがあるなどの症状が出たときにはもっと深刻な病気が潜んでいる場合があります。気になる方は医師に相談してくださいね。
 
相談者:わかりました。むくみと聞くと男性であまり悩む方がいないように思うのですが…。
 
先生:はい。むくみの悩みは特に筋肉量が少ない女性のほうが多い傾向にあります。なぜ筋肉が関わってくるのかと言いますと血液を心臓に戻すときには血液やリンパの流れを押し上げる「筋ポンプ作用」の働きが必要です。しかし脚の筋力が弱くなってしまうと、筋肉の収縮力も低下。血液が心臓に戻りにくくなり、余分な水分が皮下組織に停滞し、血液が下肢に滞った状態となります。
 
相談者:なるほど。むくまないためにはどうしたらいいのですか? 会社内でできることってありますか?
 
先生:座りっぱなしや立ちっぱなしなど動かないことにより脚の血流が悪くなります。脚の筋肉はポンプのような役割をしており、動かすことにより下半身の血流をスムーズにしてくれるのでオフィス内でも階段を使う、こまめに歩くなどちょっとした心掛けをすると良いと思います。就寝時には、タオルケットなどを脚の下に置き、位置を高くして寝るとむくみが取れやすくなります。それから、塩分は水分貯蓄につながりますから、味付けが濃いものの食べすぎには注意してくださいね。特にナトリウムの過剰摂取を控えてください。
 
相談者:カップヌードルなどスープまで飲み干す習慣があります。控えないといけませんね…。
 
 
先生:そうですね。むくみが気になるときは控えましょう。それから生理前や生理中、妊娠中などはホルモンバランスが変化して水分が体内に貯留しやすくなるので気をつけてくださいね。
 
相談者:たしかに生理前は気になります…。
 
先生:ほかにも体液を心臓に戻しやすくする、むくみサポート用のストッキングやソックスの着用も効果的ですよ。また、足の付け根や足首からひざ、ももの裏を優しくなでるようにして行うリンパマッサージは短時間でも良いので毎日継続したほうが効果が見られます。
 
相談者:着圧ソックスなら履くだけでOKですね。
 
先生:オフィスでも活躍しそうですね。昔からむくみ解消に利用されている植物もありますよ。むくみに効果が期待されている成分をご紹介しましょう。
 
相談者:どんな成分なのですか?
 
先生:まずは「メリロート」です。マメ科の植物で、メリロートに含まれるクマリンが脚のリンパ循環、抹消血液循環の向上に良いと言われています。メリロートはヨーロッパでは古くから植物療法として広く使用された歴史があり、現在も医薬品として使用されるハーブのひとつです。足のむくみが気になる方におすすめです。
 
相談者:メリロート!! 植物療法として使用されていたなら効き目は期待できそうですね!!
 
先生:それから中国人やアメリカ原住民のインディアンの間で民間医療のハーブとして利用されていた「コーンシルク」にも注目です。抗酸化の働きや利尿作用もあると言われており、足だけでなく全身のむくみが気になる方にもぴったりですよ。
 
相談者:なるほど~。夏休みは海外に行く予定なので飛行機の中のむくみ対策にも良さそうですね♪
 
先生:2つの成分ともサプリメントやドリンクなどの健康食品に含まれていますので気になるときに取り入れてみてくださいね。
 
相談者:はい! スラリとした足を一日中キープできるようにこれから努力したいと思います。ありがとうございました。
 

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脚のむくみはメリロートでスッキリ!!

★名称 メリロート

★和名名称 セイヨウエビラハギ

★役割 静脈やリンパ管の炎症性、閉塞性の浮腫に効果を発揮する。

★働き 下肢のむくみおよび付随する痛みなどの改善。

静脈やリンパの流れの改善。

抗炎症作用および循環不全改善作用。

 

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