-
-
- 女性ホルモンとアロマの関係
- 《作用別》女性のお悩みに効く精油
- 《症状別》おすすめのアロマセラピー
ホルモンのバランスによって変化が起こりやすい、女性の心や体。特にほとんどの人は、思春期から始まる月経や、閉経前後に来る更年期などで、心や体調の変化を感じるでしょう。
体の不調以外にも、悲しくなったり、イライラしたりして精神的につらい...という場合は、アロマの力を借りることで、体調や心の波をおだやかにすることができるかもしれません。
※注意事項
精油(エッセンシャルオイル)は、妊娠中・授乳中の使用を避けたほうがよいとされるものもあるため、注意が必要です。精油を扱う際は、注意事項をよく読み、使用しましょう。
女性ホルモンとアロマの関係
女性特有の体つきや心の動きを司るホルモンの一種、女性ホルモン。
生理期間後に増える「エストロゲン」と生理期間前に増える「プロゲステロン」の2種類で、それぞれに役割があります。
エストロゲンは、子宮内膜を厚くして女性らしい体を作り、感情のバランスを整える「セロトニン」を活性化させます。また、肌の水分量を増やす作用も持つホルモンです。
プロゲステロンは、妊娠に備えて体温を高め、体内に水分や脂肪を貯め込む作用があり、むくみやすくなります。皮脂量を増やし、腸の収縮運動が抑えられるため、肌荒れや便秘になることも。
生理前や更年期に2種類のホルモン量のバランスが乱れることが、不調が現れやすくなる原因の1つと言われています。つまり、ホルモンバランスを整えれば、体調・感情の波をおだやかにできるということです。
■ホルモンバランスと周期について
「女性ホルモン」で肌が変わる!肌サイクルとスキンケア、ホルモンバランスの整え方

では、なぜアロマ(香り)でホルモンバランスを整えることができるのでしょうか?
香りは嗅覚器官を通じて電気信号となり、脳に届きます。ホルモン分泌の主要器官である「視床下部」や「下垂体」へと届き、香りの成分に対応したホルモンが分泌されると言われています。そして、そのホルモンが心身にはたらきかけることで、効果が発揮されるという仕組みです。
ここからは、不調をやわらげてくれる作用を持つ精油と、それらを使ったアロマセラピーをご紹介します。
《作用別》女性のお悩みに効く精油
症状やお悩み、また自分の香りの好みに合わせてブレンドすると、複合的な効果が期待できます。同じ精油が様々な作用を持っていることもあるので、単体で使っても、もちろんOKです。
■ホルモン調節作用 ... ホルモンバランスを整える
・イランイラン
・ゼラニウム
・サイプレス
・クラリセージ など
■鎮痛作用 ... 体の痛みをやわらげる
・ラベンダー
・マージョラム
・ペパーミント
・ベルガモット
・ローズマリー
・ローマンカモミール など
■鎮静作用 ... 神経の興奮を鎮めて、心身をリラックスさせる
・イランイラン
・フランキンセンス
・オレンジスウィート
・サイプレス
・サンダルウッド
・シダーウッド
・ベルガモット
・マージョラム
・ラベンダー
・ローマンカモミール など
■通経作用 ... 月経を促し、規則的にする
・ジュニパー
・ペパーミント
・マージョラム
・ラベンダー
・ローズマリー
・ローマンカモミール など
《症状別》おすすめのアロマセラピー
1.PMS・イライラを緩和する
生理前や生理中は、ホルモンバランスの関係で、精神的に不安定になることがあります。むくみや乳房のハリなど、体に起こる症状も人によって様々です。リラックス効果のある精油を中心に、ゆったりとストレスを解放しましょう。
●アロマバス
浴槽にお湯を張り、はちみつと精油を混ぜたものを垂らします。しっかり溶かしてから入浴しましょう。
【おすすめブレンドレシピ】
・ジュニパー ... 3滴
・ローマンカモミール ... 2滴
・はちみつ ... 大さじ2〜3
●マッサージ
ホルモン調節作用を持つゼラニウムと、鎮静・鎮痛などリラックス効果のあるマージョラムの、さわやかで甘い香りを楽しみながら、お腹や腕をさすります。
【おすすめブレンドレシピ】
・ゼラニウム ... 3滴
・マージョラム ... 2滴
・マッサージオイル(オリーブオイルなど) ... 25mL
2.月経痛を鎮める
下腹部や腰などの痛みを抑えるためには、鎮痛効果やリラックス効果のある精油を選ぶと良いでしょう。なお、痛みがひどい場合は、他の病気が潜んでいる可能性もあります。まずは婦人科で診察してもらいましょう。
●足浴
生理中の入浴は控えたい、という方は多いと思います。しかし、体が冷えやすくなる期間でもあるため、足を温めて筋肉をリラックスさせましょう。足元からふんわりと香る精油の香りを嗅げば、痛みを忘れられるかも。
【おすすめブレンドレシピ】
・ゼラニウム ... 2滴
・ラベンダー ... 1滴
・お湯 ... くるぶしがしっかり隠れる量
●マッサージ
鎮痛作用を持つ精油を中心に選び、痛みの気になるところを優しくさすります。甘く優しい香りが、ゆっくりと気分をやわらげてくれるでしょう。
【おすすめブレンドレシピ】
・ベルガモット ... 3滴
・ラベンダー ... 2滴
・マッサージオイル(オリーブオイルなど) ... 25mL
3.更年期の不調をやわらげる
エストロゲンが減ることで、様々な症状が出てくる更年期障害。ホルモンバランスを整えるアロマセラピーを習慣づけることで、毎日をおだやかに過ごすコツをつかめるかもしれません。
●芳香浴
アロマディフューザーやアロマストーンなどに精油を垂らして、香りを楽しみます。
【おすすめブレンドレシピ】
・サンダルウッド ... 3滴
・フランキンセンス ... 2滴
●マッサージ
・クラリセージ ... 3滴
・オレンジスウィート ... 2滴
・マッサージオイル(オリーブオイルなど) ... 25mL
●アロマバス
・ゼラニウム ... 3滴
・サイプレス ... 2滴
・はちみつ ... 大さじ2〜3

アロマセラピーは、「香りが好き」という方にぴったりのケア方法。今まで、香りについてあまり意識したことのなかった人も、簡単なものから試してみて、自分の好きな香りを見つけてみてください。
不調と付き合っていくことは、簡単なことではありませんよね。それでも、アロマセラピーを習慣づければ、気分もやわらぎ、あなた自身の魅力もアップすることでしょう。
自然の力を味方につけて、おだやかに毎日を過ごしたいですね。
- 通話料無料
- 0120-575-370(日曜、祝日を除く9時~20時)
- 「DHC美容相談室」は、美容の専門スタッフによるお客様専用のご相談窓口です。DHCの化粧品に関するさまざまなご相談・お問い合わせに対し、スタッフは専門知識と豊富なデータをもとに、具体的なアドバイスでおこたえします。